みんなを車にする会社~♪ になれるかGM??2009年04月11日 02:06

状況が状況だけに、

苦肉の策でももう少しマシなの出しやがれ的な

失笑を浴びてる感のあるこの↓発表ですが、

セグウェイとGM、新たな2輪電気自動車を共同開発(CNET)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20391266,00.htm?deqwas_inflow=relation
『Project PUMA(Personal Urban Mobility and Accessibility)』

どっこい。馬鹿にしたもんでもないのでは?というのが個人的は意見。


GMを経営難から救うとかいう類の話でないことは確かですが、

基本的にはトヨタの”パーソナルモビリティ”↓と同方向のコンセプト。

研究・技術「パーソナルモビリティ」(トヨタ)
http://www.toyota.co.jp/jp/tech/p_mobility/index.html

業界トップ2社の将来への展望が近しいというのは、

無視できない事象でしょう。


たぶん共通の基本認識は、

「車に4人乗ってることって、あんまりないよね。」


データは見たことないですが、乗用車の実平均乗車人数って、

たぶん二人にも満たないでしょう。感覚的に。


だとすると、

4人乗りを基本設計とした今の乗用車の設計は

根本的に見直されるべきであって、

(グリーン大事のこのご時世に空気運び続けるわけにもいかんので)

その将来像の提案が“PUMA”であり“パーソナルモビリティ”であり、

直近の現実解がSmartとかIQみたいな車なのでしょう。



車がパーソナル化するというのは、

「一家に一台」が、「一人一台」になるということです。


我々が最近体験した同様のパーソナル化といえば、電話。

日本で言えば、15年ほど前にNTT Personalという会社が

「みんなを電話にする会社~♪」と、やりはじめたあたりから

電話は急速に「家から家」をつなぐよりも

「個人と個人」をつなぐようになりました。


電話が個人単位のアクセスを可能にしたことが

社会に与えたインパクトは計り知れないですし、

現在進行形で大きくなっている気がします。


突飛な例でいえば、腕時計が絶滅の危機に瀕しているとか。

これは携帯に時計が付いているからという理由もさることながら、

以前より“待ち合わせの時間”に対する意識が薄くなっているから、

なんてことも言われています。

だって遅れそうなら携帯に電話すればいいんだもん。



では車が個人単位になったらどう社会が変わるのか?


別になにも変らん、という可能性も大いにありえると思います。

バイクと何が違うの?と問われれば、

まあ安全性ぐらいかな、という気もするし。


それでも「みんなを電話にする会社~♪」を

「なに言っちゃってんだかぁ」と聞いていて、

ぜんぜん先を見通せなかった身としては、

なんだかいろいろなことが起こることを期待してしまいます。

みんなが車になったら、エレベーターってただの縦穴でいいよね、とか

電車ってかえって不効率な乗り物になるかもね、とか。


すごそうじゃないですか?


昔SF映画で見た将来は、案外近くまで来てるのかも。

SFでは往々にして悪の親玉が乗ってけどね、パーソナル乗用車。

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