200 Countries, 200 Years, 4 Minutes2010年12月27日 22:56

これは凄い。

内容も興味深く、
そしてデータプレゼン手法もお手本にしたいほど見事だ。

BBCは良い番組作りますなぁ。


Hans Rosling's 200 Countries, 200 Years, 4 Minutes
- The Joy of Stats - BBC Four

http://youtu.be/jbkSRLYSojo

ウェブも“ながら利用”するメディアになってきたということかなぁ2009年05月20日 06:31

興味深いグラフが紹介されています。

ネット利用者数、総利用時間、総PV数の推移 2001-2009
http://masashi.typepad.jp/surveyml/2009/05/post-3a17.html

Q)ウェブの利用者数と総ページビュー数は成長が鈍化。
一方、総利用時間は高い成長を続けている。(UQ


利用時間が伸びる中で、ページビューが頭打ちということは、

同じページに留まる時間が伸びているわけで、

それは、

1. ページあたりのコンテンツ量が増加して消化に時間がかかる

→ 感覚的には、利用時間の高い伸び率を説明しきれないように思う


2. ウェブで使われる技術が変化した

 e.g. http://www.jal.co.jp/worldclock/
 こんなサイトだといろいろ遊んでもページビューは増えない(?)

→ 多分大きく影響している(技術には疎いですが。。)


3. ユーザーのウェブの使い方が変化した

→ 推測するに、結構影響している(後述)

ぐらいの理由によるのではないかと思います。


特に3. は、記事中のリンク

Webは「静的ページ」から「リアルタイムストリーム」に変貌
(TechCrunch)
http://jp.techcrunch.com/archives/20090517jump-into-the-stream/

にあるように、


“静的”で“一方向的”な「読む」形から、

“リアルタイムな情報の動的な流れ”に「参加する」形に

変わりつつあるのでしょう。


2chなんて最初からそうだったじゃんか、と言われそうですが、

ま、mixiとかも含めて、それがメインストリームになってきたのかなと。


これは利用時間とページビューの関係に

間違いなく大きな影響があるでしょう。

ブログ書くようになってよくわかりましたが、

「読む」と「書く(参加する)」では、かかる時間が10倍違う。


ただ、変化は違う方向にも進んでいるように思います。

上記の変化を仮に


「積極的(=一応クリックしてるので)受容」から

「積極的参加」への変化

と呼ぶならば、


「消極的受容」への変化

も同時に進行している気がします。


「消極的受容」とは、

要するに、“ながら”でテレビ見ている状態と思って下さい。


自分の例でいえば、

メール書いている裏でYouTubeをラジオ的にかけていたり、

今ブログ(ちなみに「メモ帳」で)書いてますが、

なんとなくロイターは後ろに開いてたり。。


おそらくこんなような使い方も利用時間の伸びに

貢献しているものと思われますが、

上の変化とは根本的に質が違っていて、

なにより既存の広告モデルにとっては

あまり好ましくない変化であるという点で、

こちらの方向への変化にも目を向けておきたいなぁと思う次第です。


GoogleがYouTubeで苦戦していると聞くのも

この辺と関係していたりしないのかな。

みんなを車にする会社~♪ になれるかGM??2009年04月11日 02:06

状況が状況だけに、

苦肉の策でももう少しマシなの出しやがれ的な

失笑を浴びてる感のあるこの↓発表ですが、

セグウェイとGM、新たな2輪電気自動車を共同開発(CNET)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20391266,00.htm?deqwas_inflow=relation
『Project PUMA(Personal Urban Mobility and Accessibility)』

どっこい。馬鹿にしたもんでもないのでは?というのが個人的は意見。


GMを経営難から救うとかいう類の話でないことは確かですが、

基本的にはトヨタの”パーソナルモビリティ”↓と同方向のコンセプト。

研究・技術「パーソナルモビリティ」(トヨタ)
http://www.toyota.co.jp/jp/tech/p_mobility/index.html

業界トップ2社の将来への展望が近しいというのは、

無視できない事象でしょう。


たぶん共通の基本認識は、

「車に4人乗ってることって、あんまりないよね。」


データは見たことないですが、乗用車の実平均乗車人数って、

たぶん二人にも満たないでしょう。感覚的に。


だとすると、

4人乗りを基本設計とした今の乗用車の設計は

根本的に見直されるべきであって、

(グリーン大事のこのご時世に空気運び続けるわけにもいかんので)

その将来像の提案が“PUMA”であり“パーソナルモビリティ”であり、

直近の現実解がSmartとかIQみたいな車なのでしょう。



車がパーソナル化するというのは、

「一家に一台」が、「一人一台」になるということです。


我々が最近体験した同様のパーソナル化といえば、電話。

日本で言えば、15年ほど前にNTT Personalという会社が

「みんなを電話にする会社~♪」と、やりはじめたあたりから

電話は急速に「家から家」をつなぐよりも

「個人と個人」をつなぐようになりました。


電話が個人単位のアクセスを可能にしたことが

社会に与えたインパクトは計り知れないですし、

現在進行形で大きくなっている気がします。


突飛な例でいえば、腕時計が絶滅の危機に瀕しているとか。

これは携帯に時計が付いているからという理由もさることながら、

以前より“待ち合わせの時間”に対する意識が薄くなっているから、

なんてことも言われています。

だって遅れそうなら携帯に電話すればいいんだもん。



では車が個人単位になったらどう社会が変わるのか?


別になにも変らん、という可能性も大いにありえると思います。

バイクと何が違うの?と問われれば、

まあ安全性ぐらいかな、という気もするし。


それでも「みんなを電話にする会社~♪」を

「なに言っちゃってんだかぁ」と聞いていて、

ぜんぜん先を見通せなかった身としては、

なんだかいろいろなことが起こることを期待してしまいます。

みんなが車になったら、エレベーターってただの縦穴でいいよね、とか

電車ってかえって不効率な乗り物になるかもね、とか。


すごそうじゃないですか?


昔SF映画で見た将来は、案外近くまで来てるのかも。

SFでは往々にして悪の親玉が乗ってけどね、パーソナル乗用車。

20万円カーはポンコツか?2009年04月02日 00:45

インドのタタ・モータースが新型車「nano」を発売した。

事前の公約を守って、10万ルピー(20万円ぐらい)で売るそうだ。
(但し工場出し価格なので、小売価格はもう少し高い。)


日本の車業界の人々は、基本的にこの車を

”車”と見なしていない。総じて”ポンコツ”扱いだ。


それが怖い。


典型的な”イノベーションのジレンマ”だ。


YouTubeに上がってくるこれら↓の試乗ビデオを見るたびに思う。

『Tata Nano First Drive at Overdrive』
http://www.youtube.com/watch?v=xr19m8tRZ4g

『Tata Nano driven - first drive』
http://www.youtube.com/watch?v=3sZitve3SUw&feature=related


率直に言って、非常に普通に走っている。



現在のメインストリームユーザーが相手にする車ではない。

動力性能も、安全性も、確かに”ポンコツ”レベルだ。

だからこそ”顧客ニーズ”に応えて製品の改善を続ける

大手自動車会社には開発すら難しい類の車だ。


ここで忘れてはいけないのは、

”メインストリームユーザーは変わる”

ということだと思う。それも2つの意味で。


1つはもちろん、実際に人が変わる、という意味。

nanoのターゲットはインドの2輪車ユーザー。


これからは圧倒的な人口の新興国の低所得者層が

新たに自動車のユーザーに加わってくるのだ。

今のメインストリームが明日のメインストリームである保証は

まったくない。



もう一つは、人は心変わりする、という意味。

nanoももちろん進化する。

上を上を求めていたユーザーが、ふとした瞬間に下を眺め

進化したnanoに気付く日がくるかもしれない。

「これで十分じゃないか。」と。


nanoの燃費は20km/L。

極論をすれば、環境性能は並みの車より高いとも言える。

本体価格の安さと合わせ、経済性の面では既に圧倒的だ。




その昔、国内電機メーカーは、韓国メーカーのDRAMを

「あんなものは使えない」と言っていた。

そしてその「使えない」ものとの競争に負けた。



自動車が日本の虎の子産業であるならば、

nanoカテゴリーでどう戦うのか、真剣に考えないといけない。


”ポンコツ”バイアスに浸り、

「nanoは永遠に収益化しないのでは?」等という

楽観的な推測に安住し、高みの見物を決め込んでいる場合では、

決してない。



参考:

『印タタ、「ナノ」4月発売 新興国の低価格競争、幕開け』 by Yahoo! N
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090323-00000014-fsi-bus_all

『タタ・モーターズ、「ナノ」発売時期は絶好?』 by BusinessWeek
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090304/188042/

イノベーションのジレンマ by Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%9E

ほしい!!2009年03月23日 22:04


「空飛ぶ自動車」が初飛行
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/23/news023.html


すげぇ。実際にモノができてる。

飛んでるよ!

ガス入れてるよ!!
(しかも普通のガソリンでOKらしい)



もし普及するとしたら、周辺産業含めて

ものすごいビジネスオポチュニティーだろうね。


もっとも交通ルール(飛行ルール?)の整備とかも

ものすごい大変そうだけど。


せっかくならルールがガチガチになる前に

自由に気ままに飛び回りたいね。